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Tableau Data Saber挑戦記: 1年目のTableauユーザーが歩んだ成長への道

Tableau

はじめに

 Tableauを業務で1年間使用してきた中で、自身のスキルレベルを客観的に把握することが難しくなっていました。また、後輩への指導をより充実したものにしたいという思いから、Tableau Data Saber認定への挑戦を決意しました。

 この記事では、私の挑戦の過程で得られた経験と、これから挑戦する方々への具体的なアドバイスを共有します。

Data Saber挑戦の概要

Data Saberとは

 Data Saberは、Tableau社の元社員であるKTさんが設立した非公式の認定プログラムです。このプログラムは、単なる技術認定以上の意味を持ちます:

  • データを通して世界を理解し、それを正しく伝える能力を育成
  • データドリブン文化の醸成とTableau技術力の証明
  • 「Apprentice(見習い)」から「Data Saber」への成長過程を重視

試験の構成

期間: 3ヶ月間

主な要件:

  • 技術に関する10の試験課題
  • 社内外でのコミュニティ活動実績
  • 非公開の最終試験

学習アプローチ

 私は技術試験に対して、段階的なアプローチを取りました。各段階での具体的な取り組みと得られた気づきを紹介します。

第1段階:独力での挑戦

  • 目的: 現在の実力を正確に把握する
  • 具体的な取り組み:
    • 制限時間を設定した模擬試験形式での実施
    • 解答プロセスと理由の詳細な記録
    • 躓いた箇所の明確化
  • 得られた気づき:
    • 基本的なグラフ作成は問題ないが、高度な計算の知識が不足
    • 効率的なワークフロー構築の必要性を実感

第2段階:リサーチベースの学習

  • 活用したリソース:
    • Tableauホワイトペーパー
    • 公式ドキュメント
    • コミュニティフォーラムの投稿
  • 学習のポイント:
    • 問題の本質を理解することに焦点
    • 解答例は見ずに、考え方を学ぶことを重視

第3段階:解説動画を用いた実践

  • KTさんの解説動画の活用方法:
    • 事前に問題を十分理解してから視聴
    • 動画を見ながら実際にワークブックを作成
    • 新しい手法や考え方のメモ作成

実践的なアドバイス

時間管理のコツ

  1. スケジュール設定
  • 初月での基本技術試験完了を目標に
  • 週単位でのマイルストーン設定
  • Notionでのタスク管理
  1. 効率的な学習方法
  • 朝一番での学習時間確保
  • 定期的な振り返りと方向修正

事前準備

1. 師匠を探す(必須)


 DATASaberの師匠になってくれる人を探しましょう。社内に師匠がいない場合は、Tableauのユーザ会やX(旧Twitter)などで探してみてください。
以下のリンクから、実際に師匠を経験した方を探すこともできます。

Tableau

 私の場合、社内にDATASaberはいませんでしたが、同じ部署の先輩が師匠を見つけてくださり、一緒に挑戦することができました。

2. アカウントの作成(ほぼ必須)


 DATASaberに申し込みを行ったり、個人の活動を報告するためにアカウントが必要になります。後から焦って登録するよりも、先に登録を済ませてしまった方が良いと思います。

  1. X(旧Twitter)のアカウント(必須)
  2. Tableau Publicのアカウント(必須)
  3. DeskTop版をインストール(任意)
    • https://www.tableau.com/ja-jp/products/desktop
      1. Webでも操作できますが、下記のデメリットからインストールをおすすめします
        1. 一部機能が対応していない
        2. オフライン環境での操作ができない
        3. ローカルに保存ができない
  4. Tableau Communityのアカウント(任意)
  5. Webのブログ作成用のアカウント(任意)

3. その他の準備


その他、挑戦する前に用意しておくと良いことを記載します。

  1. 師匠とのコミュニケーション方法
    • どのようなツールで連絡を取るか
    • 相談のタイミングはいつ設定するか
      1. 各試験で詰まったり、コミュニティポイントの確認、試験の日程調整などで必須になります。
  2. コミュニティ活動の計画
    • どの項目を実施するかの計画を立てる
    • コミュニティ活動は「パブリック」と「組織内」に分かれており、前準備が必要なものが多いため、先に師匠に相談しましょう。
  3. データの前準備
    • コミュニティ活動では、データを使った分析が求められます。
    • 扱うデータの種類を決めておき、Tableauで可視化できるよう、Python等を使ってデータ加工できる環境を作っておくと良いでしょう。
  4. スケジュールの作成

今後への展望

個人の成長実感

  • データ分析スキルの向上
  • ビジュアライゼーション設計力の強化
  • プレゼンテーション能力の改善

コミュニティへの貢献

  • 新規参加者へのサポート
  • 知見の共有と情報発信
  • 勉強会やイベントの企画

まとめ

 Data Saber認定への挑戦は、技術力の向上だけでなく、データ分析者としての総合的な成長をもたらしました。特に以下の点で大きな価値がありました:

  • 体系的な学習機会の獲得
  • コミュニティとの繋がりの構築
  • 実践的なスキルの向上

これからData Saberに挑戦する方々へ:
 技術習得はゴールではなく、継続的な成長の通過点です。ぜひ、楽しみながら挑戦していってください。

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