はじめに:ICL手術費、払ったままで終わらせない!
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、残念ながら保険適用外の自由診療です。しかし、高額な費用の一部は「医療費控除」という制度を利用して、税金の還付・減額という形で取り戻せる可能性があります。この記事では、ICL手術の費用をe-Tax(電子申告)で申告する具体的な手順と、あなたの年収なら「いくら戻ってくるのか」の計算方法を、図や例を交えて【2026年申告版】として徹底解説します。
そもそも医療費控除とは?ICLでいくらお得になるのか
医療費控除とは、年間の医療費がたくさんかかった場合に、税金の負担を軽くしてくれる制度です。ICL手術のように高額な費用を支払った年は、対象になる可能性が非常に高いです。
💡 控除額の計算式
医療費控除として申告できる金額は、以下の式で計算します。
医療費控除額 = (実際に支払った医療費の合計額) - (保険金などで補填された額) - 10万円
※年間所得が200万円未満の場合は、10万円の代わりに所得金額の5%を引きます。
ICL手術では保険金などによる補填は基本的にないため、単純に「ICL手術費用 - 10万円」が控除額になると考えてよいでしょう。
💰 「所得税の還付」と「住民税の減額」
ここが重要なポイントです。医療費控除を申請すると、2つの形で税金が安くなります。
- 所得税の還付:払い過ぎていた所得税が、指定した銀行口座に現金で振り込まれます(還付金)。
- 住民税の減額:翌年度に支払う住民税が、控除額に応じて安くなります。
【年収別】還付金はいくら?簡単シミュレーション
では、実際にいくらお得になるのでしょうか。年収別にシミュレーションしてみましょう。
基本の計算式
- 所得税からの還付金 = 医療費控除額 × あなたの所得税率
- 翌年度の住民税の減額 = 医療費控除額 × 10%(住民税率は一律)
課税所得金額 | 所得税率 |
---|---|
195万円以下 | 5% |
195万円超~330万円以下 | 10% |
330万円超~695万円以下 | 20% |
695万円超~900万円以下 | 23% |
具体例:ICL手術に70万円かかった場合
まず、医療費控除額は「70万円 – 10万円 = 60万円」となります。
- 年収400万円(所得税率10%)の方の場合
- 所得税の還付金:60万円 × 10% = 60,000円
- 住民税の減額:60万円 × 10% = 60,000円
- 合計:約120,000円お得に!
- 年収800万円(所得税率20%)の方の場合
- 所得税の還付金:60万円 × 20% = 120,000円
- 住民税の減額:60万円 × 10% = 60,000円
- 合計:約180,000円お得に!
💡 交通費も対象に!
クリニックへの通院にかかった公共交通機関(電車・バス)の交通費も医療費控除の対象になります。領収書は不要ですが、日付や金額を記録しておきましょう。(※自家用車のガソリン代や駐車場代は対象外)
【スマホで完結】e-Tax申請の5ステップ
e-Taxを使えば、税務署に行かなくてもスマホだけで確定申告が完了します。
✅ Step 1:申告前の準備リスト
- 📄 源泉徴収票(勤務先から年末~年始にもらうもの)
- 📄 ICL手術の領収書(金額がわかるもの)
- 💳 マイナンバーカード
- 📱 マイナンバーカード読取対応のスマートフォン
- 🏦 還付金振込先の口座情報
📲 Step 2〜5:実際の申告手順
- 国税庁「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
スマホから公式サイトにアクセスし、「作成開始」をタップします。 - マイナポータルと連携
画面の指示に従い、マイナンバーカードをスマホで読み取ってログインします。これにより、源泉徴収票の情報などが自動で入力されるため、非常に便利です。 - 医療費控除の入力
自動入力されるのは保険診療分のみです。ICL手術の費用は、領収書を見ながら手入力する必要があります。「医療費通知(マイナポータル連携)にない医療費の入力」といった項目から、クリニック名と金額を入力しましょう。 - 内容確認と送信
すべての入力が終わったら、計算された還付金額などを確認し、再度マイナンバーカードで認証してデータを送信します。これで申告は完了です!
よくある質問(FAQ)
Q1. 還付金はいつ振り込まれますか?
A1. e-Taxで申告した場合、通常約3週間~1ヶ月半後に所得税の還付金が指定口座に振り込まれます。住民税の減額は、翌年6月以降の給与から天引きされる額(または納付書で支払う額)が安くなる形で反映されます。
Q2. 領収書をなくしてしまいました…
A2. すぐに手術を受けたクリニックに連絡し、領収書の再発行を依頼しましょう。ほとんどの場合、対応してもらえます。
Q3. 申告期間はいつですか?
A3. 確定申告の期間は、原則として翌年の2月16日から3月15日までです。ただし、医療費控除のような「還付申告」は、その年の翌年1月1日から5年間行うことができます。
まとめ
ICL手術の費用は高額ですが、医療費控除は、その負担を少しでも和らげてくれる心強い制度です。一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、e-Taxとマイナンバーカードを使えば、想像以上に簡単かつスムーズに手続きが完了します。ICL手術を受けられた方は、忘れずにこの権利を活用し、賢く節税しましょう!