はじめに
browser-useは、AIエージェントによるウェブブラウザの自動操作を実現するPythonライブラリです。大規模言語モデル(LLM)と連携し、自然言語での指示をブラウザ操作に変換できます。
GitHub - browser-use/browser-use: Make websites accessible for AI agents
Make websites accessible for AI agents. Contribute to browser-use/browser-use development by creating an account on GitH...
できること
- Webスクレイピングの自動化
- 複雑なJavaScriptで生成されたページや動的コンテンツに対応
- フォーム送信やボタンのクリックも自動化可能
- 例:
- Eコマースサイトの価格情報取得
- 不動産サイトの新着物件収集
- ニュースサイトの見出し取得
2. ブラウザベースのRPA実装
- 手動のブラウザ操作を自動化
- 複数タスクの順次処理による効率化
- 例:
- チケット管理システムの操作
- 定型レポートの作成・提出
- SNSへの投稿スケジューリング
3. SEOとコンテンツ調査
- 競合サイトや検索結果の分析を自動化
- SEO戦略やコンテンツ制作に活用
- 例:
- Googleの検索結果ランキングのモニタリング
- キーワード調査とトレンド分析
- 競合サイトのバックリンクチェック
4. テスト自動化
- ブラウザベースのアプリケーション検証を自動化
- ウェブサイトの動作確認を効率化
- 例:
- フォームの入力検証
- UI要素の表示確認
- ページの読み込み速度測定
5. カスタマイズ可能なAIアシスタント
- AIエージェントによる人間のようなブラウザ操作
- 自然言語指示による複雑な操作の実現
- 例:
- チケット予約システムの自動予約
- サイトのユーザビリティテスト
始め方
1. インストール
必要要件:Python 3.11以上
下記のライブラリを端末にインストール:
pip install browser-use playwright
2. 環境設定
.env
ファイルにAPIキーを設定:
※どちらか片方の設定で大丈夫です。
OPENAI_API_KEY=your_openai_api_key
ANTHROPIC_API_KEY=your_anthropic_api_key
3. 基本的な使い方
下記のサンプルコードをPythonファイルとして保存し実行:
from langchain_openai import ChatOpenAI
from browser_use import Agent
import asyncio
async def main():
agent = Agent(
task="Googleで東京駅の天気予報を調べてください。回答は日本語でJson形式でお答えください。",
llm=ChatOpenAI(model="gpt-4o"),
)
result = await agent.run()
print(result)
asyncio.run(main())
4. 実行結果






主な機能
ウェブ要素の自動認識と操作
- ボタン、リンク、フォームなどの要素を自動認識
- クリックやテキスト入力などの操作を自動化
複数タブの管理
- 複数のタブを同時に操作
- タブ間の切り替えを自動制御
カスタマイズ性
- ユーザー独自のアクションを定義可能
- 特定の業務に合わせた操作のカスタマイズ
堅牢性と効率性
- エラーの自動修正機能
- 並列エージェントによる処理効率の向上
- 安定した動作を実現
AI連携
- GPT-4、Claude 3など、様々なLLMとの互換性
- 自然言語による指示の解釈と実行
まとめ
browser-useを活用することで、以下のような利点が得られます:
- 手動のブラウザ操作を効率的に自動化
- AIによる高度な判断と操作の実現
- 業務効率の大幅な向上
- 新しいサービス開発の可能性
今後はテストや最新情報の取得など、さまざまなタスクがの自動化される可能性があります。新しい技術は一度試してみて、実用性や可能性を考えてみるのも楽しいですね。
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