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統計検定準1級 合格体験記|2ヶ月で合格するための勉強法と戦略

IT資格

受験背景

 データサイエンス分野の知識を深めるため統計検定準1級に挑戦しました。大学時代に一般的な統計を学んだものの、実務では細かい統計手法はほとんど使わず、行列の計算もBIツールやAI任せという状態からのスタートでした。

  • 数学の知識は高校レベル(微分積分・線形代数は基礎のみ)
  • 統計検定2級取得後、2ヶ月で準1級に合格
  • 学習時間:平日2時間・休日5時間、総勉強時間約160時間
統計検定準1級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
統計検定準1級の試験情報を掲載しています。実社会の様々な問題に対して適切な統計学の諸手法を応用できる能力を問う統計検定準1級試験の実施趣旨と試験内容、出題範囲、受験料などを紹介しています。

学習戦略

公式教材の徹底活用

統計学実践ワークブック

  1. 1周目:全体像把握(例題中心に学習、わからないものはそのままに)
  2. 2周目:証明過程の追跡(数式の導出ノート作成)
  3. 3周目:頻出問題の暗記(正答率90%達成を目標)

過去問集の活用

弱点補強の工夫

  • YouTube講義の活用Yuya Kawaguchi氏などの動画で多変量解析を可視化学習
  • 補完教材の利用:経済学部向け統計テキストでベイズ統計の直感的理解
  • 隙間時間の活用:通勤時間に確率分布の特性関数をインプット

試験当日の戦術

時間配分

  • 問題を一周:1問2分(合計70分)
  • 見直し時間:15分
  • マークミス防止:5分(解答10問ごとに画面スクロール確認)

電卓の注意

  • シンプルな電卓を選択(関数電卓など多機能なものは利用できません)
  • 手計算や暗算では限界があるので、日頃の勉強の時から慣れておきましょう

失敗から学んだ重要ポイント

最初の不合格経験(58点)からの改善

  • ワークブックの注釈文まで精読(p値の解釈など)
  • 時系列分析で「自己回帰モデルの定常性条件」を数式レベルで理解
  • 公式問題集の誤答分析シート作成(誤答パターン5分類)
誤答パターン具体例
計算ミス指数の計算間違い、単位換算ミスなど
知識不足公式の暗記不足、定理の理解不足など
読解力不足問題文の解釈間違い、前提条件の見落としなど
時間配分ミス難問に時間をかけすぎ、解ける問題を解けなかった
ケアレスミスマークミス、転記ミスなど

モチベーション維持術

  • X(旧:Twitter)勉強コミュニティで#統計検定準1級ハッシュタグ活用
  • カフェや図書館など、集中できる環境で勉強
  • 毎週休日に模擬試験を実施しスコア推移グラフで可視化

まとめ

 統計検定準1級の学習を通じて得られる統計的思考力は、データに基づいた意思決定を行う上で不可欠なスキルとなります。合格後も学習を継続し、実務で活かせる知識を習得することが重要です。
 受験する方も特殊なので、公開されている合格率よりも難易度はかなり高いと思われます。基礎をつけるためにも良い資格だと思いますので、諦めずに取り組んでみましょう。
 最後にですが、本試験の教材は統計学実践ワークブックのみで足りますが、正直初見では一ページ目からさっぱりわからないです。ワークブックを中心に、様々な本やWebを活用して学習を進めてください。執筆時点だと、AIに聞いてもよく間違えるので、まだ本の学習の方が早く終わると思います。

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