PR

IPA(ITパスポート、基本情報技術者)資格取得への挑戦

IT資格

はじめに

「ITの基礎をしっかり固めたい!」

 そう思ったのが、私がIT資格に挑戦したきっかけです。IT業界に足を踏み入れたばかりの頃、日々の業務をこなす中で、体系的な知識がないことに気づきました。「今のままで本当に大丈夫かな…?」そんな漠然とした不安を解消するために、資格取得を決意しました。

IT資格取得の全体計画:ステップアップ方式で着実に

 資格取得にあたって、最初から難しいものに挑戦するのではなく、段階的にレベルアップしていく計画を立てました。そこで選んだのが、

ITパスポート基本情報技術者応用情報技術者

という、IT資格取得の王道ルートです。

資格の選定理由:無理なくステップアップ

 このルートを選んだのは、ITの基礎から応用へと、無理なくステップアップできると考えたからです。まずはITパスポートでITの全体像を把握し、次に基本情報技術者でより専門的な知識を習得、そして応用情報技術者で実践的な応用力を身につける。そんなイメージを描いていました。

スケジュールの考え方:短期集中でモチベーション維持

仕事と資格勉強を両立させるために、短期集中型の学習スケジュールを組みました。具体的には、

  • ITパスポート:1ヶ月の集中学習
  • 基本情報技術者:ITパスポート取得後、すぐに1ヶ月の集中学習

 このように「短期集中」で取り組むことで、モチベーションを高く保ち、効率的に学習を進められると考えました。

ITパスポート挑戦記:最初のステップ

資格の概要と特徴:ITの基礎を網羅

 ITパスポートは、IT社会で働くすべての人に必要なITの基礎知識を問う国家資格です。経営、IT管理、IT技術といった幅広い分野の基本的な知識をバランス良く学ぶことができます。試験はCBT(Computer Based Testing)方式なので、自分の都合に合わせて試験日程や会場を選べるのも魅力です。

ITパスポートホームページ

試験の概要:初心者でも安心

  • 試験時間:120分
  • 出題形式:四肢択一式(マークシート)、100問
  • 合格基準:総合評価点600点以上/1000点満点
  • 試験区分
    • ストラテジ系(経営全般)
    • マネジメント系(IT管理)
    • テクノロジ系(IT技術)
  • 受験手数料:7,500円(別途手数料)
  • 試験方式:CBT試験

ITパスポートは、IT初心者向けの資格として位置づけられており、試験内容も基礎的なものが中心です。

学習計画と進め方:過去問中心の効率学習

学習教材として「ITパスポート過去問道場」を選びました。過去問を繰り返し解くことが、合格への近道だと考えたからです。

つまずいたポイントと対策:テクノロジ分野の用語

学習を進める中で、特に苦労したのがテクノロジ分野でした。専門用語が多く、最初はなかなか理解が進みませんでした。

そこで、「ITパスポート過去問道場」 を活用し、

  • 過去10年分の問題をおすすめフィルターで選択的に解く
  • 間違えやすい分野はノートに書き出す
  • 繰り返し同じ問題を解く

という学習方法を実践しました。過去問を解くうちに、用語の意味や問題の傾向が徐々に理解できるようになりました。

試験当日の体験:CBT方式に少し戸惑い

CBT方式の試験自体は、問題の難易度も想定内でしたが、CBT方式の操作に少し戸惑いました。事前にCBT形式に慣れておくことが大切だと感じました。

» CBT疑似体験ソフトウェア

↑ 時間に余裕があれば、事前に体験しておくことをおすすめします。

基本情報技術者試験挑戦記:レベルアップ

資格の概要と特徴:ITエンジニアの登竜門

基本情報技術者試験は、ITパスポートよりも技術的な深さが求められる資格です。アルゴリズムやデータベースなど、より実践的な知識が問われます。ITパスポートが「全社会人向け」であるのに対し、基本情報技術者試験は「ITエンジニアとして必要な知識」を証明する資格と言えるでしょう。

» 基本情報技術者試験ホームページ

試験の概要:午前・午後の2部構成

  • 試験時間:午前90分、午後100分(計190分)
  • 出題形式
    1. 午前:多肢選択式(四肢択一)、60問
    2. 午後:多肢選択式、20問
  • 合格基準
    1. 午前:基準点(600点)以上の正答
    2. 午後:基準点(600点)以上の正答
  • 試験区分
    1. 午前:知識系(テクノロジ、ストラテジ、マネジメント)
    2. 午後:技術系(プログラミング、アルゴリズム、情報セキュリティなど)
  • 受験手数料:7,500円(別途手数料)
  • 試験方式:CBT方式

試験は午前と午後の2部構成で、より専門的な知識と応用力が問われます。

学習計画:オンライン教材と書籍の組み合わせ

  • 学習期間:1ヶ月
  • 総学習時間:約60時間(1日2時間 × 30日)
  • 使用教材
    1. FE-siken.com (40時間)
    2. キタミ式イラストIT塾 (20時間)

基本情報技術者試験の学習では、オンライン教材 「FE-siken.com」 と書籍 「キタミ式イラストIT塾」 を組み合わせました。

教材の組み合わせ方:オンライン教材 × 書籍

  • オンライン教材 (FE-siken.com): 過去問演習、苦手分野の特定と反復練習
  • 書籍 (キタミ式イラストIT塾): 図解が多く分かりやすい、体系的な理解を深める

オンライン教材で過去問を解き、苦手分野を洗い出し、書籍で知識を補強するという学習スタイルで進めました。

苦手分野の克服方法:図解と反復練習

特に苦戦したのは、アルゴリズムデータ構造の分野でした。抽象的な概念が多く、最初はなかなか理解できませんでした。

そこで、

  • 図を描いて視覚的に理解する
  • 簡単な例で実際に手を動かして確認する
  • 同じ問題を時間を置いて複数回解く

といった対策を実践しました。図解や手を動かすことで、抽象的な概念がイメージしやすくなり、理解が深まりました。

試験当日の体験:時間配分に注意

 ITパスポートに比べて試験時間が短く感じました。計算問題の難易度も上がり、より技術的な知識が必要とされるため、時間配分を意識して臨む必要があると感じました。試験前に業務関連の設計書などを読み込んでおけば、もっとスムーズに解答できたかもしれません。

学習を通じて得られたもの:知識と自信

技術的な理解の深まり:ITの基礎が身につく

資格取得の勉強を通して、単なる暗記ではなく、ITの基礎となる考え方が身についたことを実感しています。特に、

  • システム設計の基本的な考え方
  • セキュリティ対策の体系的な理解
  • プロジェクトマネジメントの基礎知識

といった点で、以前よりも深い理解を得ることができました。

仕事への活かし方:日々の業務がスムーズに

資格取得の学習を通して得た知識は、日々の業務にも活きています。

  • 先輩社員への技術的な質問がスムーズになった
  • 問題解決のアプローチが体系化し、大きなミスが少なくなった
  • 設計書を中心としたドキュメントの読解力が向上した

など、仕事の質が向上したことを実感しています。

これから挑戦する方へのアドバイス:合格へのヒント

効率的な学習方法:過去問、教材、弱点克服

  1. まずは過去問に触れて、自分のレベルを把握する
    • 得意分野、不得意分野を可視化する
    • (合格だけが目的なら)苦手分野を捨てる戦略も有効
    • 答えを暗記するのではなく、解法や理論を理解する
  2. 教材で基礎を固める
    • 資格試験対策は、教材を中心に学習する
    • 誤った知識を避ける
  3. 弱点を重点的に復習する
    • 試験範囲は広いため、弱点克服が重要
    • 実務に活かすためにも、弱点と向き合う

モチベーション維持のコツ:目標設定、計画、仲間

  1. 小さな目標を設定して達成感を味わう
    • 「過去問で合格点クリア」など、 ছোটなご褒美を設定する
    • 受験料を無駄にするより、ご褒美への投資でモチベーションUP
  2. 学習時間を確保するため、スケジュールを明確にする
    • 試験申込を先に済ませ、期限を決めてから計画を立てる
    • 「いつか受ける」は、なかなか実現しない
  3. 同じ目標を持つ仲間を見つける
    • X(旧Twitter)などでコミュニティに参加するのもおすすめ

おわりに:学び続けることの大切さ

 資格取得はゴールではなく、技術者としての成長のための通過点です。今回の挑戦を通して、社会人になっても**「学び続ける習慣」** が大切だと改めて感じました。

 これから資格取得に挑戦される皆さんへ。焦らず、自分のペースで進んでください。資格取得で得られる知識は、きっと未来の自分にとって素晴らしい経験となるでしょう。

 私が受験した時よりも、受験料が値上がりしていたり、試験範囲が広がっていることに驚きましたが、今考えると、それらの知識は現代のITエンジニアにとって不可欠なものだと思います。

コメント