はじめに
マイナンバーカードの発行時に設定したパスワードは、利用者証明用(数字4桁)や署名用(英数字6~16桁)など複数あり、誤入力が一定回数続くと自動的にロックされます。万が一パスワードを忘れてロックがかかった場合、どのように対処すればよいのか、具体的な手続き方法をご紹介します。
私もパスワードのロックがかかってしまい、市役所に行かなきゃと考えていたのですが、意外と簡単に解決できました。
1. マイナンバーカードのパスワードの種類とロック条件
マイナンバーカードでは主に以下の4種類のパスワードを設定します:
- 署名用電子証明書パスワード
・使用例:e-Taxでの確定申告など
・入力文字:英数字6から16文字
・ロック条件:5回連続で誤入力するとロックされる - 利用者証明用電子証明書パスワード
・使用例:マイナポータルへのログイン、コンビニでの証明書交付など
・入力文字:数字4桁
・ロック条件:5回連続で誤入力するとロックされる - 住民基本台帳用パスワード
・使用例:区役所などの窓口でマイナンバーカードの住所や氏名を変更など
・入力文字:数字4桁 - 券面事項入力補助用パスワード
※後者の2つは、通常の利用場面ではあまり使用しませんが、同じく誤入力でロックされる仕組みになっています
使い方 | マイナポータル
マイナポータルの操作マニュアル
2. ロックがかかった場合の基本的な対処方法
【① 市区町村窓口での手続き】
- 必要なもの
- マイナンバーカード
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど写真付き証明書)
- 市区町村で配布される「暗証番号再設定申請書」
- 手続きの流れ
- 交付元の市区町村窓口へマイナンバーカードと本人確認書類を持参
- 申請書に必要事項を記入し、提出
- 専用端末によりパスワードの初期化が行われ、新しいパスワードを設定
※代理人では手続きができない場合があり、本人が手続きに出向く必要がある時があります
【② スマートフォンアプリとコンビニ端末を利用する方法】
- 利用可能なケース
- 「利用者証明用電子証明書パスワード」や「署名用電子証明書パスワード」のうち、どちらか一方が分かっている場合
- 両方とも不明な場合は、窓口での手続きが必要
- 手続きの流れ
- スマートフォンに専用アプリ(例:「JPKI暗証番号リセット」)をダウンロード
- アプリ内のメニューから「パスワード初期化」を選択し、事前予約を実施
- 予約後、24時間以内に対応しているコンビニ(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど)のキオスク端末で、カードをかざしながら新しいパスワードを設定
- マイナンバーカードを忘れずに持っていきましょう
※アプリのレビューは低いですが、更新はされているようで問題なく実施はできました。
3. パスワード再設定の際のポイントと注意事項
- メモの重要性
パスワードは忘れないように、また第三者に知られないよう、別途安全な方法で記録しておくことをおすすめします。 - 再設定の頻度
利用頻度が少ないため、設定したパスワードを忘れてしまうケースが見受けられます。再設定の手続きは手間がかかるため、日頃からパスワード管理に努めましょう。 - 利用環境の確認
スマートフォンやコンビニのキオスク端末を利用する場合、事前に動作環境(アプリのバージョンや対応店舗)を確認しておくと安心です。
4. まとめ
マイナンバーカードのパスワードを忘れてロックがかかってしまった場合、基本的には交付元の市区町村窓口での手続きが必要です。スマートフォンアプリとコンビニ端末を活用すれば、自宅近くの店舗で再設定が可能なケースもありますが、どちらの場合も本人確認が必須です。万が一に備え、パスワードは安全に管理し、必要な書類は事前に確認しておきましょう。
私の場合は、確定申告前に焦ってパスワードを打ち間違い、ロックがかかってしまいました。どうしても役所に行くことを念頭に置いていましたが、コンビニに行くだけで済むのは便利になりましたね。
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