はじめに
神奈川県の代表的な山域である丹沢。その中でも表丹沢の最高峰である塔ノ岳(標高1,491m)は、登山者に絶大な人気を誇るスポットです。今回はGWの晴天に恵まれた日に、大倉尾根から塔ノ岳に日帰り登山をしてきました。朝早くから出発し、富士山の絶景や適度な難易度のコースを満喫してきた記録を綴ります。
基本情報
- 山域: 丹沢山地
- 山名: 塔ノ岳(とうのだけ)
- 標高: 1,491m
- コース: 大倉尾根コース(往復)
- 登山日: ゴールデンウィーク期間中
- 総行程時間: 約7時間(登り4時間、下り3時間)
- 難易度: 中級(体力的にやや厳しい)
登山準備と装備
朝早く出発するため、前日から準備をしっかりと整えました。GWの時期とはいえ、山の天気は変わりやすいので、装備は慎重に選びました。
持参した装備:
- トレッキングポール(特に下りで膝への負担を軽減するのに重宝)
- 登山靴(しっかりとグリップの効くもの)
- 帽子(強い日差しから頭部を守るため)
- 動きやすい運動着
- 水(2リットル)
- 行動食・昼食(カップラーメンを含む)
- 非常用品セット
登山開始 – 早朝の静けさの中で
当日は朝早く自宅を出発し、車で大倉バス停付近の駐車場に到着しました。朝5時に登山を開始。人気の山なので人が多くなる前に登りたいという思いがありました。早朝の山は静かで、鳥のさえずりだけが響く特別な時間です。

大倉バス停(標高約290m)をスタートし、まずは穏やかな登りが続きます。朝の冷たい空気が肌に心地よく、早起きした甲斐があると感じました。

大倉尾根を登る – いわゆる「バカ尾根」の挑戦
大倉尾根は地元の登山者から「バカ尾根」とも呼ばれています。それは単調な登りがひたすら続くからでしょう。標高差約1,200mをほぼ一直線に登るこのコースは、確かに体力勝負の側面があります。※普通にランニングをされている方もいらっしゃいました、、

雑事場ノ平を通過し、駒止茶屋で最初の小休憩。ここからは少し視界が開け、朝日に照らされた山々を見ることができました。まだ朝早いため、他の登山者も少なく、静かな時間を過ごせました。
駒止茶屋から先は傾斜がやや急になり、木製の階段が連続する区間もありました。歩くペースを調整しながら、ポールを上手く使って登ります。

花立山荘へ – 徐々に開ける眺望
約2時間半ほど登ると、花立山荘に到着。ここでしっかりと休憩をとりました。花立山荘周辺からは視界が開け、麓の秦野市内や表丹沢の山並みを見渡すことができます。ここで小腹が空いたので、行動食を少し口にして、エネルギーを補給しました。

花立山荘からは比較的なだらかな道のりとなり、緩やかな起伏を経て、金冷シノ頭に到達。ここからは塔ノ岳山頂への最後の登りです。
塔ノ岳山頂 – 感動の絶景
登り始めてから約4時間、ついに塔ノ岳山頂(1,491m)に到着しました。山頂からの眺めは言葉では表現しきれないほど素晴らしく、関東平野を一望できます。特に富士山が見え隠れする瞬間は、まさに登山の醍醐味!晴天に恵まれたこの日は、富士山の姿がとても美しく浮かび上がっていました。

山頂には意外にも大型の犬を連れた登山者もいて、のんびりとした雰囲気が広がっていました。厳しいコースを登ってきた達成感と、そこで見る絶景の感動が相まって、特別な時間を過ごせました。
昼食には持参したカップラーメンを山頂で食べました。冷たい風の中での温かいラーメンは格別の美味しさでした。
下山 – 足への優しさを意識して
山頂で約45分ほど休憩と景色を楽しんだ後、下山を開始。下りは膝への負担が大きくなるので、ポールを活用しながら慎重に降りていきました。登りに比べて下りは速度が上がるので、安全を最優先に心掛けました。
下山途中も時折、振り返っては富士山や丹沢の山々の眺めを楽しみます。下りは3時間ほどで大倉バス停に戻ることができました。予想より早く下山できたのは、朝から快晴で視界も良く、コンディションが良かったからでしょう。
登山後のリフレッシュ
山行を終えた後は、近くのスーパー銭湯に立ち寄りました。7時間の山行で汗をかいた体を温泉で癒し、筋肉の疲れをほぐします。登山の疲れを洗い流し、達成感に浸りながら温泉に浸かるのは最高の贅沢です。
塔ノ岳を振り返って
塔ノ岳の大倉尾根コースは、初心者から中級者までが楽しめる素晴らしいコースです。登山に慣れてきた人にとっては、ちょうど良い難易度だと感じました。標高差は約1,200mとそれなりにありますが、道はよく整備されていて迷う心配はほとんどありません。
富士山が見え隠れする景色、山頂からの大パノラマ、適度な運動量と達成感…これらすべてが、丹沢の塔ノ岳を特別な山にしています。
次回は丹沢山までの縦走や、別のルートでのアプローチも検討してみたいと思います。山の魅力にますます引き込まれていく自分を感じた一日でした。
登山情報まとめ
- コースタイム:
- 登り:約4時間(大倉→塔ノ岳)
- 下り:約3時間(塔ノ岳→大倉)
- 歩行距離: 約14km(往復)
- 高低差: 約1,200m
- おすすめシーズン: 春(4-5月)、秋(10-11月)
- トイレ: 大倉バス停、花立山荘、塔ノ岳山頂(尊仏山荘)
- 水場: 花立山荘、塔ノ岳山頂(尊仏山荘)
- 注意点: GWは人が多いので、早朝出発がおすすめ。夏季は暑さ対策が必須。
丹沢の山々は東京・横浜から日帰りでアクセスできる身近な山域でありながら、本格的な山の魅力を味わえる素晴らしい場所です。皆さんもぜひ、塔ノ岳からの絶景を体験してみてください!
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